残桜?  ―ウォーカーズ 第三弾―  (2304)

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残桜?

―ウォーカーズ 第三弾―

 開花宣言から2週間、葉桜見物か?と心配された4月1日。豈図らんや、天気もよく、漸く散り始めた桜を眺めてのウォーキングとなった。集合場所は高根木戸駅。駅名は現船橋市の中央部を西北から東南へと横断していた幕府の下野牧の出入り口「高根木戸」に由来する。

その下野牧跡に出来た高根台、習志野台両公団〃地に挟まれた「高根木戸近隣公園」に。道中、満開の桜を其処此処に観る。次いで、「船橋アリーナ」へ。ここをホームとするバスケ「千葉ジェッツ」は天皇杯優勝など好調を持続中。またアリーナ内には「野球博物館」があり、戦前の六大学野球の隆盛ぶりを偲ぶことが出来る。アリーナ脇の日大薬学部にも桜、桜。

日大理工、薬学両キャンパス周辺に広大な住宅地開発が開始されたのは25~6年前。今では戸建て住宅が立ち並び、住民の集う「坪井近隣公園」の桜も樹高3~4m.ほどになり、広場では思い思いに花見を楽しむ家族連れの姿が。池を巡り、県道を西北へ八王子神社を目指す。ここ坪井村は古和釜、大穴と並び中世より村落を形成し、1613年徳川家康の御成街道(東金街道)建設の際は、3村からも前原―藤崎間の工事に出役したという記録が残る。

八王子神社は大同年間(807年)創建ともいわれる古社でこんもりした森も鎮守様に相応しく、また「三山の七年祭」で二宮神社に集う九社の一でもある。社を出て古和釜集落の中ほど、東光寺に至る。住職のいない古刹だが市文化財の石像や地元の戦死者を祀る「尽忠報国碑」もある。

ここまで歩き始めて2時間弱。最後は木戸川べりを高根公団駅に向かう。思わぬ桜の歓迎が続いた後は、川の土手一杯に広がる菜の花。まだ太陽は中天にあるが、なぜか「朧月夜」を口ずさみたくなる。両岸の遊歩道は整備され、岸辺で蓬を摘む人も。木戸川の源近く、「さくら公園」と調整池周辺にも花見客が集っている。「高根木戸第3公園」(通称怪獣公園)にたどり着き、12時も回ったので駅へと急ぎ、昼食後散会した。

散りゆく花は、「散華」という言葉を思い出させるが、今日の「散華」には暗さも哀しさもなく、唱歌のような優しさ、楽しさを体感できた。(行程 約10km.)

(大内澄夫、大山徹、小谷野俊夫、芹沢徹、橋本美恵子、福田豊、前田昭子、武藤章、吉川文夫)

紀行文作成(S45政経 吉川)

集合写真

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坪井公園の桜

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坪井公園の様々な花

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木戸川沿いの菜の花

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