戦人(いくさびと)の跡を訪ねて〚コロナ明け後第5回(通算50回)ウォーカーズ 結果のお知らせ〛(2310)

ウォーカーズ報告:戦人(いくさびと)の跡を訪ねて

 

新京成線、新津田沼駅がかつてのホームより300m南へ移動しJR駅への距離が伸びてはや50年?

その「新」新津田沼駅に10月28日(土)9時集合。今回は京成大久保~二宮神社~薬園台郷土資料館を経て北習志野駅までのコース。

ヨーカ堂脇から降り、一路東南東へ進む。先ずは森林公園、大沢家住宅へ。南総の農家を移築した県指定文化財。土間、囲炉裏を囲む板敷きの居間・・典型的な農家建築だ。管理人が常駐し良くメンテされているようだが、茅葺き屋根は材料、手間共に思うに任せぬとのこと。公園の池には食後の休憩か?翡翠がゆったりと羽を休めている。

次いで京成本線沿いの道に戻り、大久保駅を目指す。車道に沿って並木の歩道が続く。此の道はかつての鉄道連隊の「千葉―津田沼間」の線路の跡。向かいの開店早々の洋菓子屋には車での買い物客が蝟集している。大久保駅から北へ、東邦大、日大へと向かう「ゆうろーど」を進む。中程左側にかつて此の地にあった第一騎兵旅団生みの親、秋山好古大将の碑が佇む。横向きの馬をかたどった御影石に大将の遺影が嵌め込まれたモダンな記念碑だ。

さらに日大の東側を北へ進む。二宮神社へ通じる古くからの道のようだ。郷土史愛好家の編んだ冊子(書名は失念した)によれば、秋山大将は成田街道沿いの寄宿先から旅団まで此の道を毎日、馬で往復したとのこと。同社の有名な七年祭りの会場脇を通り、神社境内へ。一の鳥居から拝殿へは一旦階段を下り御手洗池を越え、階を登る。出雲大社や上野国一宮、貫前神社を髣髴とさせる。拝殿前に神木の大銀杏、折から七五三詣の家族が絶えず、賑わいを見せている。

神社脇から実籾街道へ入り、自衛隊(空挺団)に隣接する「船橋市営習志野霊園」で日露戦争の露軍、WWⅠの独軍々人の墓などを見る。空挺団正門前から郷土資料館へ。国史跡に指定された「取掛西貝塚」の企画展開催中。縄文の昔に思いを馳せる。同館敷地内には明治6年の明治帝の演習視察と習志野原命名を紀念し「明治天皇駐蹕之処(ちゅうひつのところ)」の石碑(大正6年建立、山県有朋書)が聳えている。

演習地から戦後は団地、住宅地へと変わったかつての習志野原を歩き、北習志野近隣公園を経て北習志野駅に12時40分到着。行程10km.(吉川記)

参加者:大山徹、小谷野俊夫、佐藤まなみ、吉川文夫

大沢家看板0

①大沢家看板

大沢家入口

②大沢家入口

森林公園カワセミ0

③森林公園カワセミ

秋山好古碑0

④秋山好古日

明治天皇習志野命名由来記0

⑤明治天皇習志野命名由来記

習志野命名碑0

⑥習志野命名碑